白いフェンス

兵庫県作家協会展に出展してた作品の搬出のため、


原田の森ギャラリーにでかけた。



展示会場で自分の作品の前に立っていると、


年配の女性に声をかけられた。





151207001.jpg





「この白いフェンスの作品、あなたの作品ですか?」


「はいそうですけど。」


「良かった、私、昨日もここに友達と見に来たんですけど、

 友達がこのフェンスが目に焼き付いて取れないって言うんです。

 だから、私作品の搬出に行くから撮影した人がどんな方か、

 出会って話しを聞いたげると言ったんです。
 
 やっぱり若い方やったんですね。

 どうしてフェンスだけ撮ろうと思ったんですか?」


「いえいえ、フェンスじゃなしに、光と影を撮りたかったんです。

 僕、街を歩いて光と影を探すのが好きで、こんな写真ばっかり撮ってるんです。

 審査員には評価されませんけどね。」


「いえいえ、素敵な作品を見せてもらってありがとう。
 
 フェンスの隅っこが破れてるもの素敵だと話ししてだんです。

 これからも頑張って光と影、撮り続けてくださいね!」




 深い闇の中に、一筋の光が差した瞬間だった。















151207003.jpg















151207004.jpg



いそろくさんの写真、斬新で好きっ!って言われることが、


どんなに偉い審査員の評価より救われる。



その一言で、撮影に費やした時間や努力が報われる。















151207002.jpg



夢って、強く握れば握るほど壊れちゃうのかな。


ほどよく握ってるほうが叶うのかな。





Grows to the sun暮れゆく街で ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。