熊野古道放浪記 その②

熊野本宮大社を出て、あてもなく十津川村方面へ車を走らす。


途中の交差点で、玉置神社まで右折10キロとの看板が目に付く。


「掘りさん、玉置神社って良さそうやね。

右折してもらってもいいですか?」


「はい、いそろくさんのご希望ならどこでも行きますよ!」


交差点を、右折するなり狭い急な登りの峠道に。


「こんな山道を10キロも進むの~」と、

叫びながらハンドル右左に慌ただしく切り返す掘りさん。


いくら登っても頂上が見えず、下界が小さくなっていくばかり。


そのうち白い物がちらほらと空から降ってきたと思ったら

いきなりドカ雪の吹雪になって、一面真っ白。


掘りさんが叫んだ。

「あの~いそろくさん、私、昨日スタッドレスタイヤから

ノーマルタイヤに替えたばっかりやねんけど。。。」


2月に秀明会で、八甲田山で遭難した悪夢がよみがえる。


4月も中旬やのに、恐るべし熊野古道。


なんとか頂上にたどり着くと、玉置神社の駐車場だけが、

ぽつんとあり、標高1000メートル以上で見渡すかぎり山また山。


案内図を見ると、神社へは徒歩30分と書いてある。


掘りさん、「私、寒いから車で待ってます。」





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春の薄着で、どうしょうかと一瞬考えたけど、家から5時間もかけて

来たから行くしかないでしょと、威勢よく車から飛び出たけど、

雪があって突風が吹いて寒いのなんの。


「真冬やん~」と叫びながら、本殿へと早足で参道を進む。


しかし参道は、とても神秘的で雪の薄化粧が、さらに美しさを増して、

カメラを向けるのが楽しくて寒さを忘れるほどでした。





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本殿へ参拝を済ましてからの帰り道、

なんか急に体が重くなり足が動かなくなった。


もともと風邪ぎみで体調が良くなかったけど、

撮影の集中力とこの寒さでさらに体調が悪化したようで、

駐車場まで帰れないと思って座り込み、

猪年の後先考えず突進する性格がアダになったと深く反省する。



休み休み、なんとか駐車場に戻ると、お日さまが顔出してくれたよ!!



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「パワースポット」そんな簡単な言葉では表すことのできない、

何千年も続く幻想的で神秘的な、熊野本宮大社、玉置神社への旅でした。





追伸

その帰りみち、堀さんが十津川村の谷瀬の吊り橋に寄ってくれたけど、

発熱でふらふらしてたため、吊り橋を見るだけで渡ることができませんでした。


けっして高所恐怖症ではございません。。。




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