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その笑顔を永遠に

「いそろくさん、私、癌になっちゃたんです。
だから遺影を撮って欲しい。」
って、笑顔で冗談ぽく頼まれた。

「了解!いつでも撮る。」
と言いながら、半年が過ぎた。
「治療が終わって退院できました。
この頭、カツラやねん、よくできてるでしょ。」
って、半年の苦労を笑い飛ばした彼女。

その笑顔が強がりに思えた瞬間、
ちゃんと遺影を撮ってあげないとと思う気持ちが込み上げた。
死を感じた彼女から出た遺影という言葉・・・

休日の午後、明石の海岸にて
彼女の表情を追い続けた。

後日、作品をまとめたフォトブックを彼女に渡した。

自分の写真を見た瞬間、彼女の目に涙があふれた。
その涙の奥に、僕には想像もつかない
過酷な施術や抗がん剤治療を乗り越えてきた彼女の本音が
聞こえたような気がした。
その笑顔 永遠に
あじさい
5月の夕暮れ

なぜ自然は小さな植物まで雄大なのか。
暮れゆく光に、焦る自分の心がちっぽけなことに気付いて、
シャッター切る指止めた。

なぜ灰色の机にかじり付いてないといけない?
もうしんどいだけ
ちまちま生活費を稼ぐだけの毎日じゃない
こんな光景に出会うために生きている

夕暮れのオレンジを眩しいとバイザー下ろすだけか、
それともその光の階調を感じて心振るわすか。
日常の誰も気付いてない、アートに触れる瞬間、
自分らしさを取り戻した気がした。

子供は、スケッチブックに自由で好きなように書きまくる、
そこには計算も思想も理論も無い、
あるのは夢中だけ。
そんなふうに一眼レフで、時間と空間を切り裂きまくりたい。

夏への一歩
踏み出せたなら
暮れゆく街並み
その光
朝の光
昼間の光
夕暮れの光

光を求めて 今も昔も

オレンジの光
青い光
さまざまな色に
感情が沸き起こる

微妙な光を感じていたい
気付かず通りすぎる日々に
昼間の光
夕暮れの光

光を求めて 今も昔も

オレンジの光
青い光
さまざまな色に
感情が沸き起こる

微妙な光を感じていたい
気付かず通りすぎる日々に
初子はん
親戚の子のように、いつも優しく接してくれた初子さん。
博学で、出会うたびに色んなことを教えてもらった。

博学の中でも、特に印象深かったのは、
天照大御神様が伊勢に祀られる前は、
福知山の大江に祀られており、
その場所は元伊勢と呼ばれていること。
何年か経って、福知山周辺をドライブしてたとき、
ふと、初子さんから聞いた元伊勢のことを思い出した。
大江に立ち寄ってみたら、山深い情緒ある神社であったことを覚えている。

6年前に、初子さんから遺影を撮って欲しいと頼まれた。
膝が悪かったので椅子に座ったり立ったりしながらの撮影だったけど、
いいのが撮れて本人に大変喜んでもらえた。

今年の10月、初子さんが亡くなられたと聞きました・・・
遺影には僕の撮った写真が使われた。
見る人みんなが、いい写真と感心されたと、
親族な方から聞き、「ありがとう」と感謝されました。

初子さんのご冥福をお祈りいたします。
お疲れ様でした。
博学で、出会うたびに色んなことを教えてもらった。

博学の中でも、特に印象深かったのは、
天照大御神様が伊勢に祀られる前は、
福知山の大江に祀られており、
その場所は元伊勢と呼ばれていること。
何年か経って、福知山周辺をドライブしてたとき、
ふと、初子さんから聞いた元伊勢のことを思い出した。
大江に立ち寄ってみたら、山深い情緒ある神社であったことを覚えている。

6年前に、初子さんから遺影を撮って欲しいと頼まれた。
膝が悪かったので椅子に座ったり立ったりしながらの撮影だったけど、
いいのが撮れて本人に大変喜んでもらえた。

今年の10月、初子さんが亡くなられたと聞きました・・・
遺影には僕の撮った写真が使われた。
見る人みんなが、いい写真と感心されたと、
親族な方から聞き、「ありがとう」と感謝されました。
感謝される写真が撮れたこと、誇りに思います。

初子さんのご冥福をお祈りいたします。
お疲れ様でした。
川辺を歩けば
目に見えなものを求めて
曇りのち晴れ
2018-05-27 05:00
aki

最近流行のインスタ映えする写真って、なんじゃそりゃ。。。
携帯電話にカメラが付いてから一枚の写真が、
とてもとても薄っぺらいものに成り下がったかな。

写真展で年配の方からの一言、「君のあの作品はマット紙でプリントしてるね。」やって。
その作品の本質を見ないで、作品の印画紙を見てるなんて、滑稽だね。








美しいものでも、汚いものでも、
人の心に伝わる写真を撮りたい
2017-09-30 05:00
その一言が

肩にカメラぶら下げて、
てくてく歩く備中高梁の路地





後ろから女子中学生が自転車で、
追い越しざまに「おはようございます!」
「あっ、おはようございます!」





さらに歩くと、買い物袋ぶら下げた
おばあさんが、こちらを見て「おはよ!」
「あっ、おはようございます!」




それから少し歩いたら、発見した。
看板にあいさつ道路と書いてる。

うつ向いて知らないふりしてすれ違おうとした、自分の気持ちが恥ずかしい・・・

2017-09-23 05:00
心の中に

日常のうすのろは風の如く
夢の終わりは夢の始まり



日常にいて旅を忘れず
旅にいて日常を忘れず








路地裏のオレンジ色が
僕の心を癒してくれる


思考は現実化する
こころざしは、人生を大きく舵をとる
CANON EOS5D EF50mmF1.4 尾道
2017-06-30 05:00
赤の予感

山の中でクワガタやカブトムシ捕まえるような気持ちで、赤い列車を追っかけた。
早朝から頭の中、空っぽで。



無人駅で向かいの海を眺めながら列車待ち。
やがて踏切の警告音が鳴り響き、焦燥感いっぱいで「夢中」って気持ちになれる。


ファインダーに赤い列車が飛び込めば、狙撃手のように集中してシャッターを切る。


単線を行く各駅停車の列車を眺めてると、なんだか自由な気持ちになれる。
たとえ一瞬だけでも。

近くに踏み切りがない場所では、山間から鉄橋へいきなり列車が飛び込んでくる。

夜明けから日没まで、遊び疲れてくたくたに。
ガイドしてくれた北近畿さん、ありがとう。
久しぶりに、心地よい疲れのまま眠りにつきました。
キハ40 キハ189 播但線 JR西日本 山陰線 CANON EOS5D
2017-05-27 04:00
暮れゆく街で

新しいカメラとレンズ。
体の一部だったEOSとは違い、操作が慣れずにぎこちなく。


でも暮れゆく街には、いつもと変わらない光と影。
光の階調を確認しながら、日常の路地に潜む非現実を探りながら。


















しんどい春になったけど、1日1日乗り切らないと・・・
2017-04-30 04:00
男が子育てなんて

「男が子育てなんて」って、ずっと思ってました。
だから子供の入学式、卒業式、体育祭、参観日にまったく参加してませんでした。
長男が小学生最後の体育祭。
前日のテント張りに参加してた妻が、作業中にぎっくり腰になって、
当日の朝、起き上がることができず、僕が弁当持って行くことに。
長男は赤組の応援団長で、グラウンドいっぱいに響き渡る声で、
立派に団長を務めた。

その姿に感動して、妻にも見せたかったと思いが込み上げた。
長男はプラモデルが大好きで、誰に対しても、しっかりと挨拶ができる
思いやりのある元気な子だ。
反面教師の僕に愚痴ひとつ言わず、しっかり二人の子供を育ててくれた妻に感謝です。
2016-10-15 04:00
その一輪

かつては池一面に群生していたハスも、
アメリカザリガニの影響でほぼ全滅した平池公園

世間では環境に配慮したとか、環境型○○事業とかってよく聞くけど
それは名ばかりのことのように思えてしまう
クリーンエネルギーと言われるソーラーパネルにしても
山の木々をすべて剥ぎ取って、一面にパネル敷き詰められて
美しい農村にギラギラ光るパネルの光景を見たら
なんだか寂しい気持ちになってくる















ごくわずかに残った葉の隙間から
ハスの花、一輪見つけたよ
どんな環境に置かれても
腐らずに凛として咲いていたいね
2016-08-06 05:00
わびさび

「質素で静かなること」
千利休が確立した詫び寂びとは
きっとこういう風情な場所を意味するのかな



いちばん好きな場所で
いちばん落ち着ける場所



















いつも、この滝の前に立つと
なにかを悟れるような気がする
「質素で静かな写真を撮りたい」
自分に与えられた定めに気づいたときから
ほんとの挑戦が始まった
2016-07-24 05:00
せつな
2016-07-01 05:00
全部このままで
以前、近所の先輩とドライブしたときに話ししてもらったこと。
素粒子レベルで見ると、人も草も木も街灯も車もビルも、すべて同じである。
だから人は念によって、天地一切の物質と繋がっているということ。


とけて流れれば、みんな同じじゃないけれど、なんとなくわかる気がした。


森の中、街の中、家の庭でも心の目を開くと、何かを語りかけてこられる気がして、
いろんな被写体を発見できる。









ひとコマひとコマに気持ちを込めて写せば、
その電気信号の中に自分の念が入り込むだろうか。
その作品は心ある人にだけ、何かを伝えることができるだろうか。


目に見えないもので全部が繋がってる
素粒子レベルで見ると、人も草も木も街灯も車もビルも、すべて同じである。
だから人は念によって、天地一切の物質と繋がっているということ。


とけて流れれば、みんな同じじゃないけれど、なんとなくわかる気がした。


森の中、街の中、家の庭でも心の目を開くと、何かを語りかけてこられる気がして、
いろんな被写体を発見できる。









ひとコマひとコマに気持ちを込めて写せば、
その電気信号の中に自分の念が入り込むだろうか。
その作品は心ある人にだけ、何かを伝えることができるだろうか。


目に見えないもので全部が繋がってる
2016-06-23 05:00
悠々として急げ
コンプライアンスって言葉が聞かれるようになってから
テレビがつまらなくなり、人どうしの関係も
ぎすぎすした世の中になった気がする。
誰に遠慮して、かしこまって小さく生きる必要があるのか。

30年以上の付き合いの悪友たちとの宴会では
昔話しで盛り上がり酒がすすむ。
なんか面白いことないかなって話しで落ち着くことはない。

中2の時に中間テスト期間中に学校から家に帰らず
仲間5人でチャリで隣町の模型屋のはしごして
中華屋で晩御飯食べて夜の9時頃に帰ったら
おかんから「あんた○○君と一緒やった? ○○君の親がテスト午前に終わってるけど
うちの子が帰ってこないと学校に連絡して、えらい大騒ぎになってるよ。」
と言われた。
翌日、学校に行ったら職員室の前に並ばされて、担任に一人づつ殴られた。
後で○○君には、みんなでお前の親どんだけ過保護やねんと
なじったの覚えてるけど、人の親になった今にして思えば
午前にテスト終わってるのに、夜になっても子供が帰ってこないって
それは心臓が飛び出るくらい心配になる。
この出来事は、集団家出事件として仲間の間で一生語られる
すべらん話しになっている。

















今にしてみれば笑い話っていう出来事はたくさんあり
いまだに落ち着かない仲間がたくさんいる。
焼肉屋に行って、必ずホットココアを飲む子
50才前にして乃木坂46にのめり込む子
冬の八甲田山を車で登って遭難してたり
鹿児島噴火の日に鹿児島にバンジージャンプしに行ったりと
小さくなった世間を鼻で笑ってる僕らは
何を求めて急いでいるのであろか。。。

テレビがつまらなくなり、人どうしの関係も
ぎすぎすした世の中になった気がする。
誰に遠慮して、かしこまって小さく生きる必要があるのか。

30年以上の付き合いの悪友たちとの宴会では
昔話しで盛り上がり酒がすすむ。
なんか面白いことないかなって話しで落ち着くことはない。

中2の時に中間テスト期間中に学校から家に帰らず
仲間5人でチャリで隣町の模型屋のはしごして
中華屋で晩御飯食べて夜の9時頃に帰ったら
おかんから「あんた○○君と一緒やった? ○○君の親がテスト午前に終わってるけど
うちの子が帰ってこないと学校に連絡して、えらい大騒ぎになってるよ。」
と言われた。
翌日、学校に行ったら職員室の前に並ばされて、担任に一人づつ殴られた。
後で○○君には、みんなでお前の親どんだけ過保護やねんと
なじったの覚えてるけど、人の親になった今にして思えば
午前にテスト終わってるのに、夜になっても子供が帰ってこないって
それは心臓が飛び出るくらい心配になる。
この出来事は、集団家出事件として仲間の間で一生語られる
すべらん話しになっている。

















今にしてみれば笑い話っていう出来事はたくさんあり
いまだに落ち着かない仲間がたくさんいる。
焼肉屋に行って、必ずホットココアを飲む子
50才前にして乃木坂46にのめり込む子
冬の八甲田山を車で登って遭難してたり
鹿児島噴火の日に鹿児島にバンジージャンプしに行ったりと
小さくなった世間を鼻で笑ってる僕らは
何を求めて急いでいるのであろか。。。

2016-05-31 05:00
サクラ散る
2016-04-01 04:00
尊敬できる人
とてもとても尊敬できる先輩。
「名前を売ることより、君の芸術をとことん追求すれば」
と、助言してくれた。
いつも毅然としてた先輩が、父親の葬儀のあいさつで、
泣きじゃくってた。
式場の出口で先輩と硬く握手した、
なんだか涙が止まらなかった。



翌日、先輩から連絡があった。
来てくれてありがとう、嬉しかったと。
こちらこそ、いつも気にかけてくれて、
ありがとう。
「名前を売ることより、君の芸術をとことん追求すれば」
と、助言してくれた。
いつも毅然としてた先輩が、父親の葬儀のあいさつで、
泣きじゃくってた。
式場の出口で先輩と硬く握手した、
なんだか涙が止まらなかった。



翌日、先輩から連絡があった。
来てくれてありがとう、嬉しかったと。
こちらこそ、いつも気にかけてくれて、
ありがとう。
2016-03-31 04:00
路地裏の寸景
息子と男の二人旅

























歩きなれた路地から見知らぬ路地へ一歩踏み出す瞬間
少しの勇気と少しの好奇心と

すべてを受け入れて
寸景を切り取る

















昼食の海鮮丼は美味しそうに食べてたけど、
一緒に歩く路地では、つまらなそうについてきた。

その日の夜、お風呂の中で、
「またあの路地行きたいなぁ~ 」だって。
ほんとは楽しかったんだ。

親の心、子知らずって言うけれど、
子供の気持ちどんだけわかってやれてるか。
感謝の気持ちなんかいらないから、
ただただ、幸せに成長して欲しい。

























歩きなれた路地から見知らぬ路地へ一歩踏み出す瞬間
少しの勇気と少しの好奇心と

すべてを受け入れて
寸景を切り取る

















昼食の海鮮丼は美味しそうに食べてたけど、
一緒に歩く路地では、つまらなそうについてきた。

その日の夜、お風呂の中で、
「またあの路地行きたいなぁ~ 」だって。
ほんとは楽しかったんだ。

親の心、子知らずって言うけれど、
子供の気持ちどんだけわかってやれてるか。
感謝の気持ちなんかいらないから、
ただただ、幸せに成長して欲しい。
2016-02-01 04:00
暮れゆく街で
2016-01-31 06:00
白いフェンス
兵庫県作家協会展に出展してた作品の搬出のため、
原田の森ギャラリーにでかけた。
展示会場で自分の作品の前に立っていると、
年配の女性に声をかけられた。

「この白いフェンスの作品、あなたの作品ですか?」
「はいそうですけど。」
「良かった、私、昨日もここに友達と見に来たんですけど、
友達がこのフェンスが目に焼き付いて取れないって言うんです。
だから、私作品の搬出に行くから撮影した人がどんな方か、
出会って話しを聞いたげると言ったんです。
やっぱり若い方やったんですね。
どうしてフェンスだけ撮ろうと思ったんですか?」
「いえいえ、フェンスじゃなしに、光と影を撮りたかったんです。
僕、街を歩いて光と影を探すのが好きで、こんな写真ばっかり撮ってるんです。
審査員には評価されませんけどね。」
「いえいえ、素敵な作品を見せてもらってありがとう。
フェンスの隅っこが破れてるもの素敵だと話ししてだんです。
これからも頑張って光と影、撮り続けてくださいね!」
深い闇の中に、一筋の光が差した瞬間だった。


いそろくさんの写真、斬新で好きっ!って言われることが、
どんなに偉い審査員の評価より救われる。
その一言で、撮影に費やした時間や努力が報われる。

夢って、強く握れば握るほど壊れちゃうのかな。
ほどよく握ってるほうが叶うのかな。
原田の森ギャラリーにでかけた。
展示会場で自分の作品の前に立っていると、
年配の女性に声をかけられた。

「この白いフェンスの作品、あなたの作品ですか?」
「はいそうですけど。」
「良かった、私、昨日もここに友達と見に来たんですけど、
友達がこのフェンスが目に焼き付いて取れないって言うんです。
だから、私作品の搬出に行くから撮影した人がどんな方か、
出会って話しを聞いたげると言ったんです。
やっぱり若い方やったんですね。
どうしてフェンスだけ撮ろうと思ったんですか?」
「いえいえ、フェンスじゃなしに、光と影を撮りたかったんです。
僕、街を歩いて光と影を探すのが好きで、こんな写真ばっかり撮ってるんです。
審査員には評価されませんけどね。」
「いえいえ、素敵な作品を見せてもらってありがとう。
フェンスの隅っこが破れてるもの素敵だと話ししてだんです。
これからも頑張って光と影、撮り続けてくださいね!」
深い闇の中に、一筋の光が差した瞬間だった。


いそろくさんの写真、斬新で好きっ!って言われることが、
どんなに偉い審査員の評価より救われる。
その一言で、撮影に費やした時間や努力が報われる。

夢って、強く握れば握るほど壊れちゃうのかな。
ほどよく握ってるほうが叶うのかな。
2015-12-11 04:00
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