風になりたい夜

とても、嬉しいことがあった日、悠々とした気持ちで、暮れゆく街を散歩した。


曇りがちな夕暮れだけど、ポロシャツの襟に風が泳ぐのが、ここちいい。



信号も気にしない、一旦停止も気しない、踏切も気にしない。


ただ、風になりたいと思った・・・






709.jpg















707.jpg















708.jpg















710.jpg















711.jpg















712.jpg















717.jpg















713.jpg















716.jpg















714.jpg















715.jpg















718.jpg















706.jpg






だけど一人じゃいられない

若い頃は、人とのつながりなんてどうでもよかった。


歳を重ねるうちに、一つ一つの人との出会いを大切にするようになった。


フェイスブックのような、軽薄な友達つながりじゃなく、


感情のない文字の会話じゃなく、なまの言葉での対話、


利害関係のない、真の友達付き合いを大切にしたい。





この日、東京から彦さんが、片田舎に遊びに来てくれました。


約2年ぶりの再会。


あいにくの雨の中、北近畿三田鉄道さんと、3人で川代渓谷にロケに入りました。






704.jpg















700.jpg















701.jpg















702.jpg















705.jpg















途中、どしゃぶりの雨でも、ほんと楽しかったです。


彦さん、またの再会を楽しみにしてます。


北近畿三田鉄道さん、現地ガイドありがとうございました。












703.jpg






nice!(12)  コメント(3) 

目に映るものすべて

派手な花よりも、可憐な花がすき。


人知れず、ひっそりと咲いて、枯れていく様は、


さみしさと、時の刹那を感じます。



692.jpg











この日、分厚い雲の切れ間から、オレンジ色の光があふれ出した瞬間、


目に映るもの、すべてが輝きだした。






696.jpg















693.jpg















697.jpg















699.jpg















698.jpg















695.jpg








目に映るものすべてを写したい。









夢を現実に

人生の折り返し地点に立って、ちっちゃい子達からオッチャンと呼ばれるようになった。

二十歳の頃、20年後の自分なんて想像もつかなかった。

この20年で、家族というかけがえのないものを得た。

一方で、手放したものや、あきらめた夢も沢山ある。

誰でも、歳がいっても、かなえようとする夢は一つはあるはず。


もうちょと若かったら

仕事が忙しく暇がないから

子供に学費がいるから

近頃、こんな言葉、よく聞くようになった。

そんな言い訳、結局、本気で夢と向き合ってない。

本気で本当にやる気なら、エイヤァー!て、

新しい世界の扉を蹴飛ばせるはず。


私の場合、それが、失敗しても、その時知り合った仲間という財産が残っていった。





676.jpg





私の親友、レースフォトグラファの近江 勤氏は、43才にしてフォーミュラーカーへの扉を蹴飛ばした。

近江氏は、フォーミュラーカテゴリーのFJ1600というレーシングカーを購入し、ガレージK.R.Sさんの

サポートで岡山シリーズに参戦する夢をかなえた。


この日は、岡山国際サーキットで、5月27日の開幕戦に向けて、練習走行を繰り返した。

暑さと横Gで、汗だくでふらふらになりながも、何周も自分の限界に挑戦する姿に、

真剣勝負という忘れかけた言葉を思い出した熱い一日だった。





672.jpg
















682.jpg















673.jpg















681.jpg















674.jpg















675.jpg















679.jpg















677.jpg















678.jpg















680.jpg















685.jpg















686.jpg















687.jpg















688.jpg















689.jpg















690.jpg















691.jpg















684.jpg















683.jpg



nice!(10)  コメント(7) 

泣きながら生きて

662.jpg















667.jpg















663.jpg















664.jpg















665.jpg















666.jpg















668.jpg















670.jpg










ここの滝、昔は車が2、3台止めれる程度の駐車場しかなく、地元の人しか訪れないような場所で、

とても好きな場所だった。


深い谷で昼間でもほとんど日が射しこむことがなく、初めて訪れたときは恐ろしさを感じるほどだった。


20年前に初めて、この滝を訪れたとき、一人の女性が岩に座り込んで、じっと滝を見つめていた。


人が居たら気が散るなと思い、写真を撮るべきか女性が去るのを待つか躊躇していると、

「ごめんなさいね。邪魔ならどきますので。」と女性が微笑んだ。

「ぜんぜん大丈夫ですよ、すみません。」

しまった気持ち見抜かれたと、あわてて三脚をセットする。


横目で女性をちらちら見ていると、繊細で透き通るような白い肌は、

一度も外出したことのないような印象を受けた。


シャッターを切るけど気持ちが入らず、今日はあかんなと片付けようとしたとき、

「どこからいらっしゃたんですか? ここは地元の方が訪れる程度の場所なのに、

よくわかりましたね」と、声をかけられた。


「写真撮りにあっちこちふらふら周ってますので。」と、答えると、

女性は寂しそうにうつむいて、

「私、ある病気で入退院の繰り返しばかりなんです。

でも、この場所に来て、ここに座って、じっとこの滝見てると、滝の気を感じるというか、

とても気持ちが落ち着いて、生きて行こうというチカラを滝から与えられてる感じがするの。」



私は、その言葉と涙に、女性の死の影を感じてしまい、返す言葉が見つからなかった。















669.jpg















671.jpg





あの女性と出会ってから、私は自然には一木一草、岩、森等のどんな物でも、

気というか霊魂みたいなものが宿っていると信じるようになった。

なので、自然を写すときは心を落ち着かせ、なるべく気を感じるよう努めた。



近年、この場所は、すっかり観光地化されてしまって、ひっきりなしに観光客が訪れる。

ゆっくり滝の前で気を感じることは難しくなったけど、ここを訪れる度に、あの女性のことを思い出す。





たもっちゃんのイチゴ

658.jpg





いちごパンフレット作成のため、たもっちゃんの農場におじゃましました。



若き青年農業士、熱血漢のたもっちゃには、日頃から大変お世話になってます。


夫婦して、朝か晩まで暑いハウスの中で、手塩にかけて育てたイチゴは最高の味です。



この日、たもっちゃん夫婦の黙々と働く後ろ姿に、昔ハウストマトを育ててた、

うちの両親の面影を感じた日でした。





660.jpg










659.jpg






いつものように春が来た!

650.jpg










651.jpg










忙しいとは、心を亡くすこと。




右脳の奥底にあった、漠然とした自分らしい写真のイメージ。


それに近づけるように、ほとんど無意識で出来てたフレーミング、露出、ピント合わせ、構図といった

一連の作業が、最近まったくできなくなった。


まるで、右脳がとけてしまってるみたいに、まったくイメージが湧いてこない。

苦しみながら構図を考え、露出もピントも曖昧に設定してしまう。


豪雪の渓谷を、重いカメラリュック担いで、一日中歩き回るも、一枚も撮ることなく帰ることもあり、

写して帰っても、パソコンのモニターに心躍る作品が登場することがなかった。

孤独に写真と向き合い、写真と対話できてたはずなのに。

落ち込んで、途方に暮れる日が続いた。



あいつの為に、写真をやめることなど、ぜったいに許されない。



それでも、いつものように春が来た。


土曜の夕暮れ、明石の港で友達と桜を撮った。

とても楽しく、わくわくした気持ちでカメラを構え、ファインダーを覗いた。


春らしい写真が撮れた。

カメラのモニターを確認しながら、そうだ、この感覚とふと我にかえる。


スランプから抜け出せたような気がした。


せいちゃん、あんがとさん。。。










652.jpg










653.jpg










654.jpg










655.jpg










656.jpg










657.jpg




nice!(7)  コメント(4) 

あったかくて、ここちいい

山また山の人生、仲間達となら、どんな山でも笑って越えられる気がした。


646.jpg



この日の夜、仲間6人、車で別府に向かいました。

さらに、そこから、フェリーで、四国に渡り、足摺岬、高知、徳島と巡る旅です。

こんな、無謀な計画をたてるのは、あの人しかいません。

そうですドSキャラの親友、秀さんです。

ひーこちゃんの、アルファードで、じゅんちゃん、まーくん、たくちゃんの6人で、出撃です。


早朝7時に湯布院に到着すると、開店まじかの温泉に強引に入浴するも、

まだ準備中やったので、お湯が脛くらいしか入っておらず、

凍えながらの入浴に皆、浴槽に寝そべった。


それから、日本一長い吊り橋を渡りに行ったけど、またここも準備中。

鉄筋の何の風情もない長いだけの吊り橋。

入場料とるんかいと、ぶつぶつ言いながら、30分も待っとれるかと渡るの残念。

いかにも関西人。


昼には、別府に到着。

海たまごとかいう水族館と、猿山を見学。



626.jpg










627.jpg










628.jpg










おっさん6人、猿の親子に心癒される。。。

624.jpg






625.jpg



夕方、ホテルにチェックインして、ひと眠りした後、

近くの宴会場に。

別府の名物、関あじ、関さば、鳥てん、粕汁に舌鼓して、ほろ酔い気分でホテルに帰る。


二日目、名残おしい別府を去り、フェリーで四国の佐田岬へ。


629.jpg










我が心のふるさと、九州よさらば。。。

633.jpg










634.jpg










635.jpg










1時間ほどの船旅。

630.jpg










631.jpg










632.jpg










636.jpg










昼過ぎ、足摺岬の手前に、目的地がありました。

近所の幸助さんの妹さんが、経営されてる、海産物店に昼飯を恵んでいただくことです。

幸助さんが、妹さんに、近所の若者6人が行くから、昼飯でも食べさしてあげてと、

頼んでくれてたので。。。


639.jpg










到着すると、妹さんの孫の、すいちゃんが、「よう来ただね~」って、
出迎えてくれました。

637.jpg










638.jpg










奥から、幸助さんのそっくりの妹さんが登場、

「幸兄ちゃんから聞いてるだよ、遠慮のない子らやから、刺身たらふく食べさしてやってって」。


641.jpg










642.jpg

案内された、お店の軒下のテーブルの上には、何種類もの魚の刺身料理が用意されており、

遠慮なくいただきました。


「幸兄ちゃんは、酒と女が大好きやったけど、あんたらも好きみたいやな。」がはは!と、妹さん。


「そのとおり、特に僕が・・・」と、笑いをとる、ほろ酔い気分のまーくん。

640.jpg










妹さん達に見送られて、次にたどり着いた場所は、足摺岬。

643.jpg










ジョン万次郎の象像。

644.jpg

昔の日本には、偉大な人物がたくさんいたんだな。

現在はどうでしょうか、パフォーマンスだけで、真に日本のこと考えてる人いるの。











645.jpg










647.jpg










648.jpg










夜中に、家に到着。

車内のごみを片付けようとすると、すいちゃんが、私達のために紙で作ってくれた、船がでてきました。

それ見つけたとき、なんだかあたたかい気持ちがこみ上げてきました。

649.jpg



幸助さんの妹さんには、おそらくもう合うことはないでしょうね。

いつまでもお元気で。。。




nice!(11)  コメント(6) 

冬の海岸

621.jpg















617.jpg















619.jpg















618.jpg















623.jpg















620.jpg















622.jpg





海水浴客で混雑する夏の海より、ひとけのない冬の海岸で、たたずむのが好きだ。


感傷的な気持を抱えて歩くと、砂浜に打ち寄せられた無数のゴミも、巨大な流木も、

遠くを眺めてる人も、すべて、いとおしく感じる瞬間がある。


その瞬間、構図や、露出をあまり意識せず、ほとんど無意識でシャッターを押すと、

なんとも心地よい作品が仕上がる。


他人に評価されなくても、何も感じないと言われても、真剣に自分の命を削って写した作品は、

自分自身そのものだから、気にしない。


nice!(11)  コメント(4) 

回帰線

614.jpg















615.jpg















616.jpg








雨の林道を歩きました。

森林浴というようなものでなく、

ただ冷たい湿気が、頬を突き刺します。

それでも、苔や樹木の濡れた匂いや、渓谷のせせらぎが心地よく、

ハードな登りでも、ふさぎがちな気持ちが、

晴れていくような気がしました。




最近、仲間が夢を諦めて故郷に帰ると聞きました。

とても切ない思いでキーボードをたたいています。



さよならバイバイ・・・








nice!(11)  コメント(8) 

あれから10年も この先10年も

613.jpg





いつも無茶する僕に、疲れた顔で微笑んでくれた。


これやってはいけない、これ言ってはいけないと思いつつ、


やさしい君にいつも甘えて、たくさん傷つけてしまった。



あれから10年ありがとう、感謝してます。



砂丘モード

609.jpg















612.jpg















610.jpg















611.jpg





写真を始めたころ、植田正治氏の作品、「ボクのわたしのお母さん」、に衝撃を受けた。

それ以来、壁に当たるたびに、植田氏の写真集を何度も見返して、

目指すべき表現は、ここにあると初心に回帰する。


ここの砂丘には、特別な想いがある。




nice!(13)  コメント(14) 

希望

606.jpg












607.jpg












608.jpg



理屈なんかいらない。


ただ、その瞬間、瞬間、何かを感じてシャッターを切りたい。


うわべをなぞった、写真なんかいらない。


ただ、その人の内面を写し出したい。


日常生活の中にある無常を表現したい。


nice!(12)  コメント(16) 

闇夜の光

603.jpg















604.jpg















605.jpg






今夜も遊び疲れ、ヘトヘトになって深夜に帰宅。

家族を起こさぬよう、静かに布団に潜り込む。

そしたら妻が、「おやすみ」って疲れた顔して、優しく微笑んでくれた。

今晩も心配して起きて待っててくれた。

悪いなと思いながら、もう若くないし無理するのもこれが、

最後かなと、眠りにつく。


翌日、疲れを残したまま、薄汚れた灰色の机と、こ汚ない黒いパソコンに、一日中べっとり張りつく。

僕のベクトルは、しっかり夢の方向に向いているのかと、自問自答する。

ヘトヘトになって帰宅すると、妻が、僕宛の一通の封筒を渡してくれた。


兵庫県写真作家協会の公募展の結果通知。


「奨励賞」の文字に、一筋の光を見る。




nice!(10)  コメント(10) 

童心

595.jpg











596.jpg











597.jpg






なにげない週末の午後、子供達を連れて散歩がてら、近所の廃工場に。

いきなり、子供達が、置きざりのフォークリフトに飛び乗った。

かと思えば、その辺に転がってる工具を使って夢中に遊んでる。

これが童心というものかと感心して、帰って妻に話ししたら、


「もう君も、いいかげんに、童心から卒業してよ。」と、言われてしまいました・・・



タグ:童心
nice!(22)  コメント(6) 

いそろくカンタービレ

この日の夜、仕事も適当に切り上げ、皆の待ってる店まで急ぐ。

ワガママBNR32さん、ドSのareseさん、善人面の喫茶去さん、我らがアイドルのスピカさんが、すでに食事中。

「いそくちゃん、あんたの席が無いわ。」と、areseさんが、椅子を隠してる。

「おいおいやめてーよ。」と、いつもの洗礼を受ける私。

「早く食べな、ほっといていくぞ。」と、ほろ酔いのBNR32さん。

私、急いでスパゲッチィーを、一気食い。



600.jpg



それから皆、喫茶去さんの車に乗り込み、いざ、八千代町のホタル撮影に出発!!


車の中では、3年前からまったく上達しない彼らに写真論を諭そうとするが、

いつものなじりあいが始まり、スピカさんの目が点になる。。。



現地に到着し、薄明かりのかわらに降りて、カメラを三脚にセットし、ホタルを待つ。



待つこと30分、闇夜にホタルが舞い始め、皆集中してレリーズ開始。

そうしてると、喫茶去さんが、「いそろくちゃん、いくらバルブで、シャッター開けてても、ぜんぜんホタルが

写らないけどなんでやろ。」って不思議がってる。

「そら喫茶去さんの、5DマークⅡは、あちら製やからな。」と、なじるareseさん。

結局、レンズキャップしたままやっというオチでした・・・



カメラを三脚に据えて撮るのは、あまり好きじゃない。

結局、カメラから三脚、レリーズを切り離し、自由に奏でるように、踊るように手持ちで撮影。。。



598.jpg






nice!(16)  コメント(8) 

散るを恐れず、咲き誇る

この日、areseさんと、岡山県にある、醍醐桜を撮りに出かけました。

areseさんのアルファロメオで、夜の高速道路を西に向けて疾走。


私、「areseちゃん、どこのインターチェンジで降りるん??」

「そんなもん知らん、ちゃんとナビが案内してくれるわ。」と、いつもの調子のareseさん。

私、「おいおい、ちゃんと地図見て調べてないの??」

「そんなん調べる必要なんかないわい。 ナビで検索したら、醍醐桜は1件しか出てこなかったから、

絶対間違いないわい。」と、いつものドSな、areseさん。


いつものように、お互いなじり合いながら、高速を走ること2時間、ナビから落合インターで降りるようにと、

指示が出て、もうすぐやなと、まだ見ぬ醍醐桜に胸高鳴る二人。


高速を降りて、10分ほど過ぎた時、平坦地の田園風景が広がり、民家がぽつりぽつりある場所の暗闇の

県道で、いきなりナビから、「目的地周辺です、音声案内を終了します。」というアナウンスが流れる。


えっ??て、二人顔を見合わせ、「醍醐桜って、テレビで見たことあるけど、細い峠道を登った、山の頂上にあ

ってんけど・・・」てっ、私が言うと、areseさん、「ナビの設定がおかしかったかな、もう一度設定してみるわ」と、

醍醐桜を検索してみる。

確かに醍醐桜は、一件しかなく、そこに再設定して、案内を再開させたが、到着地点は、後方100mのさっきの場所。

えっ、あの辺にあるのかと、Uターンし、ナビがいう目的地の県道の、ど真ん中で止まり、月の薄明かりを頼りに、

目をこらして桜を探すが、それらしい気配がまったくない。

そうしてるうちに、ふと、横の店舗に目をやると、酒店「醍醐桜」って看板が、アルファのヘッドランプに照らされてる。

二人、顔を見合わせ、こういうオチかと、岡山県の名も知らぬ集落で、途方に暮れる・・・


肝心要のナビがあてにならず、醍醐桜の案内の看板も出てこない道を、ここまで2時間かけて、

何しに来てんねんと、なじり合いながらあてもなく車を走らす。


そうしてるうちに、野球の練習場の土手に桜が沢山あってライトアップされてる場所を発見する、

私、「areseちゃん、もうこの桜撮ってかえろうよ。。。」

「あかん、意地でも本当の醍醐桜にたどり着いたる。」と、強情なareseさん。


そうこうしてるうちに、「そうや、俺のアイホンのナビで調べたらええねん。」と、areseさんが携帯をいじりだす。

「いそろくちゃん、見て見て、後30分くらい走った場所に醍醐桜がある!」と、areseさんが叫び、

二人のテンションは、一気に上がる。


月明かりに照らされた、樹齢千年の満開の醍醐桜を初めて目にしたとき、とてつもないオーラを感じて、感動する。


この老木の下を、ゆっくり一周して、この桜に宿る精霊に、一礼し、手を合わして、

「写真を撮ることをお許しください。」と祈っている横で、せけのareseさは、すでにカメラを三脚にセットして、

撮影を開始している。。。


もうライトアップが終わった時間なので、訪れる人もまばらで、ゆっくり老木と対話しながら撮影することができた。


深夜12時を過ぎる頃、車がぞくぞくと上がってきて、気がつけば、醍醐桜の周囲を、三脚持ってリュック背負った人達が、

ずらりと、取り囲む。

この老木に一礼することなく、フラッシュたいたり、LEDライト照らしたり、この位置なら背景に北斗七星が流れるだの、

月がどうのこうのと、姑息な撮り方を話し合い、いたる所を踏み荒らす。

だれも醍醐桜の真の美しい姿をとらえようとしてるやつなんて一人もいない。

樹齢千年の老木が、ただたんなるコンテスト用の被写体程度にしか扱われてなく、自然の尊厳が無視されている。

なんだか寂しい気持ちになって、areseさんと二人、老木に一礼して、撤収した。

ここに限らず、今、日本の原風景と呼ばれる場所は、こういう状況にあり、人によって踏み荒らされ破壊されて、

結局は、立ち入り禁止になってしまう。


それでも老木は、なにも物言わず、ただ黙って咲き誇っていた・・・



593.jpg





 

言葉のちから

589.jpg








590.jpg








591.jpg





4月から、仕事の環境が、がらりと変わることになり、不安で不安でいっぱいの表情をしてると、


長女が、「お父さん、また、たくさんの友達ができるね!」って、やさしく微笑んでくれた。


あっ、ほんまやと気付き、その言葉にチカラをもらって、一歩踏み出すことができた。

その言葉のとおり、新しい仲間ができ、その仲間と以前からの仲間に支えられて、

なんとか、一週間を乗り越えることができた。


皆さま、ありがとうございました^^



 

写壇アルファ

この日、写壇アルファの例会がありました。


明石市に拠点を置くこの会は、二科会写真部兵庫支部会員、全日本写真連盟兵庫県本部委員、

兵庫県写真作家協会会員、明石市美術協会会員等々の精鋭15名のメンバーで構成されており、

毎月1回、例会が開催される。


この例会では、構図がどうとか、露出がどうとかっていうくだらないことは議論されず、

おもに写真の理念的なことが多く議論される。


この会のすばらしいところは、お互いの写真のいい部分を褒めあうことである。


毎回、「いそろく君、君の感性は、素晴らしい。」と、褒めていただくと、そうじゃなくても、

勘違いして、そうなっていくような気がする・・・



592.jpg



毎月メンバーに発行される、写壇アルファニュース。

今月の担当は、周子さんでした。

表紙に書かれた言葉、


「散るを恐れず、咲き誇る。」


感動しました・・・



 

さよなら ばいばい

588-1.jpg



重いニュースが連日流れる中で、今朝、母方の祖母が静かに息をひきとった。

叔父夫婦になかなか子供ができなかったので、私と妹は、祖母に内孫の様に可愛がられ、叱られた。

祖母は、昔から持病に苦しめられ、入退院を繰り返し、そのたびに母は、眠れぬ夜を過ごした。


明日の納棺には、ありがとうって言って、やさしくタオルで顔をふいてあげたい・・・



 

斜陽

昨年の秋、仕事の関係でお世話になってる、ちかさんが入院されたとの噂を聞いた。

心配して携帯に電話してみたら、

「びっくりしたでしょ、自分でも乳ガンだなんてびっくりしました。」と、いつもと変わらぬ明るい、ちかさん。

ちょうど手術を終え、退院されてまもない時期でした。



587.jpg



毎年受ける定期検診の検査では、発見されることなく、

自分で胸のしこりに気づいて病院で診察してもらったら、乳ガンと告知されたらしい・・・

今は、週に一回、病院で抗ガン剤の投与してもらう生活。



586.jpg



「そりゃ、何がつらいって言われたら、私、一応、女ですから、片方の胸が無くなったことと、

抗ガン剤治療の副作用で、髪の毛が全部抜け落ちて、頭がツルッピカになっちゃてることです。」って、

強がって、おちょける、ちかさん。。。



585.jpg



お見舞いに、ブドウを送ってたんですが、先週、ちかさんから、快気祝いが届きました。

その中に、こんな手紙が添えられてました。



はがき2.jpg



最後に書かれた ”一日一生” って言葉が私の胸に鋭く突き刺さりました。



お礼の電話をかけると、

「今は、産毛が生えてきたので、会社には、カツラをかぶらず、角刈りで、出勤します!!」と、力強い、ちかさん・・・



 
nice!(24)  コメント(10) 

越前海岸で物思う

あの頃、よく深夜に高速をすり抜け、夜明け前の越前海岸へ。


薄っすら明け初めた海岸の駐車場で、話もつきた二人の間に、佐野元春のスローバラードが静かに流れていた。




584.jpg




土曜の午後、越前海岸の撮影で車を走しらせていた。


ふと、20年前によく寄った海岸の駐車場や喫茶店を発見した。


そしたら、その頃よく聞いてた佐野元春 SOMEDAY のあるフレーズが頭の中に流れた。



”若すぎて何だかわからなかったことが、リアルに感じてしまうこの頃さ”



581.jpg




一晩中、車を走らせてたあの頃、のりのいいメロディーだけに耳をかたむけ、


詞の意味を理解しようとはしなかった。


ふと、頭の中に流れた、この詞の意味、歳を重ね、いろいろ背負うものができた今になっては、


痛いほどよくわかる。。。




582.jpg




あのとき見せられて、何も感じず、意味も理解できなかった写真、


年月が経ってまわりの状況が変わってから、もう一度同じ写真を見たら、


何か感じて理解できるようになるんだろうか。




583.jpg




”手遅れと言われても、口笛で答えていたあの頃”


私、今でも傷の手当てもせず、すべての問いに、口笛で答えてるような気がする・・・






nice!(28)  コメント(14) 

Sグランプリ

568.jpg



この、ふてぶてしく笑う彼、今回の主人公で、私の親友である、秀さんです。

若き経営者で敏腕を振るう彼、実はかなりのドSなんです。。。


1月末、N会(農業振興を考える会)の親睦旅行を、秀さんが段取りしてくれました。


参加メンバーは、私、秀さん、淳ちゃん、ヒーコちゃん、局長の5名。


幹事長の秀さんの計画は、熊本を経て、長崎の雲仙普賢岳に。


私、「あたしゃ、飛行機が絶対だめなので、新幹線でお願い。」

秀さん、「甘いわい、車で行くに決まってるやろ。」

私、「うそー。」

秀さん、「大丈夫、大丈夫、往復の運転、俺がするから。俺は、スーパーサイボーグやで!!」


車は、ヒーコちゃんのアルファード、金曜の晩から出発する段取り。



569.jpg



出発の日の夕方、淳ちゃんから私の携帯電話に連絡が入った。

淳ちゃん、「いそろくちゃん、緊急事態や、俺、今、38度5分の熱がでてる・・・」

私、「絶対うそや! 明日、嫁さんにイオンに連れていけと頼まれたんやろ??」

淳ちゃん、「そんなことない、いっつもウソばかり言ってるけど、今回は、ほんまや、ほんまや。。。」

結局、淳ちゃんはキャンセル。


午後11時、4人で兵庫県を出発!

運転は秀さん。


秀さん、「九州まで、時間かかるから、皆、朝まで寝ときよ。着いたら起こしたげる。」

私、アルファードの後部座席で、思いっきりシート倒して楽な体勢になり、毛布をかぶる。


高速に入って、40分、眠気がさしてきて、うとうとし始めたころ、秀さんが、

「いそろくちゃん、兵庫県から岡山に入ったで。」

「いそろくちゃん、岡山って、行ったことある?」

「いそろくちゃん、岡山って、城あるの?」

「いそろくちゃん、見て見て事故や事故や。」

「いそろくちゃん、もう広島や、また、お好み村に行きたいな。」

「いそろくちゃん、もうすぐ関門海峡やで、写真撮りよ。」

「いそろくちゃん、あそこら付近が巌流島やで、知っとるか?」

とっ、まーこういうやりとりが延々朝まで続き、一睡もせずに、熊本に入る・・・



朝一、秀さんの奥さまの実家に立ち寄る。

570.jpg

さすがの秀さんも義父さん前では、たじたじ・・・



それから、フェリーで長崎へ!!

571.jpg



雲仙普賢岳に到着。

574.jpg



雲仙普賢岳に登って、温泉につかり、心身共にリフレッシュ。

体がほどよくほてり、車に戻って次は昼飯かと思いきや、5分も走らぬうちに車から降ろされ、

「今から地獄巡りやからな!!」と、秀さん。

極寒の中、1時間歩いて、地獄巡りをさせられる・・・



572.jpg



573.jpg




577.jpg



体が心底冷え切って車に戻り、そこから悪寒を覚えながら熊本に戻る。

昼飯にありつけたのは午後3時。熊本市内で、支那そばをすする。



晩の宴会では、食べろ飲めやで、ヘロヘロになりホテルに戻る。



翌朝、熊本を観光することなく、粉雪舞う山口県の秋芳洞に向かう。

575.jpg



暗くて狭い洞窟の往復で、やっと出口に近づいたとき、

「今から洞窟探検や、追加料金を払って、断崖絶壁を登り降りできる特別コースに行くで!!」と秀さん。

懐中電灯を持たされ、さらに薄暗く狭い洞窟の断崖絶壁においやられ、へっぴり腰で必死に鎖をにぎる。



576.jpg



そこからまた、昼飯を食べることなく、安芸の広島に直行、午後3時にかきを食べ、

夜には、自宅に無事到着。


往復の14時間、一人で走りきった秀さん。

数日後に彼の店に立ち寄ると、両まぶたが、たこ焼きの様にふくれあがってる。

私、「えー、どないした??そのオバケみたいな目。」と、聞くと、

「疲れ目で、両目にメバチコができたんや、誰も運転変わってくれへんからや!!」と、秀さんえらいご立腹。

涙ちょちょぎれるくらい痛い思いして、目医者で芯を切ってもらったらしい・・・



秀さん、長時間の運転と、食事、食泊の段取り、ほんとうにお疲れ様でした^^


次回は、青森の恐山らいいです。 もちろん車で・・・




※GRACE さんを、審査委員長に迎え、始まったSグランプリですが、

まだまだエントリーお待ちしてます。

ただいま、areseさん、北近畿三田鉄道さん、秀さんの三名のエントリーでございまふ^^


nice!(23)  コメント(13) 

一コマの重さ

”吹けば飛ぶよな写真の一コマに賭けた命を笑わば笑え”



567.jpg



私の知り合いのYさん。

Yさんの旦那さんは、自身が経営されてる病院の個室で、寝たきりの生活をおくられてます。

その個室からの眺めは絶景で、すぐ目の前に明石海峡大橋がそびえ立ち、そこに毎日、夕日が落ちていきます。

夕方になると、Yさんが、窓辺にカメラと三脚をセットして、ベットから体の不自由な旦那さんを、やさしくおこす。

旦那さんは、Yさんに支えられながら、一番いいタイミングのときに、一コマだけ、シャッターを切り、またベットに横になる。

毎日、そんな生活を送られてる、Yさんご夫婦。



564.jpg




Yさん自身もカメラを持たれてますが、1日のほとんどを、旦那さんの看護に費やす日々。

自由に撮影に行けなくても愚痴をこぼさず、いつも自宅の庭に咲いてる花を撮影されています。



565.jpg




Yさんから、体の不自由な旦那さんが撮った明石海峡の夕暮れの写真や、

時間に不自由なYさん自身が庭で撮られた花の写真を見せられるたびに、

なんともセンチメンタルな気持ちになり、一コマの重みを感じながら、自分の薄っぺらさに思わず舌を噛む。



566.jpg



この、ご夫婦の前では、写真とは、夫婦愛とは何かなんて論じることは、

とてもくだらないことのように思えてきます・・・



nice!(24)  コメント(12) 

おおいにもがき おおいに苦悩す

昨年の暮れ、写壇アルファの忘年会で、酔った勢いで、ご老体に、くだらない質問を、してしまいました。


私、「ご老体、優れた写真を撮るには、どうしたらいいんでしょうか?」

ほろ酔いのご老体、急に目つきが真剣になって、

「いそろく君、それは、自分自身で、もがき苦しむことだよ。
自分をしぼって、しぼって、最後にしぼり出された1枚が、
自分らしい優れた作品になるんだ。

君は、まだ若いから何でもできる、どこへでも行ける。
誰もまねできない、クレイジーな写真を撮るんだ!」


私、体全身に稲妻が駆け抜け、深い眠りから覚めたような気持ちになりました。






552.jpg






この日、宮下 悠さんの案内で、areseさんと、JRの大阪環状線沿を、かっぽしました。






553.jpg






朝から、梅田を出発して、福島・野田・西九条・弁天町、夕方に難波に到着予定が、
力尽きて四ツ橋から地下鉄で帰省・・・






554.jpg








555.jpg








556.jpg








557.jpg








558.jpg



↑ ↑ ↑
常に、自分の作品を否定し、頭の中のイメージに近づけようと苦悩するareseさん。






563.jpg








560.jpg








561.jpg








562.jpg








559.jpg



↑ ↑ ↑
フィルム撮影にこだわり、デジタルと闘い、自分の人生に苦悩する宮下さん。




共に、苦悩する二人の、しぼりだされる答え、楽しみにしてます・・・



nice!(23)  コメント(14) 

北陸道中膝栗毛

543.jpg



この日、BNR32さん、北近畿三田鉄道さんとで、雪の北陸へ。

この3人で行くと、北近畿さんは、鉄道写真が撮りたい、私、BNR32さんは、風景写真が撮りたいと、
いつも言い争いになるのですが、結局、車を出してもらってる北近畿さんに、
「気に入らんかったら降りてちょうだい。」と、言われ、朝夕のおいしい光の時は、
いつも鉄道を撮影することになってしまいます。

しかしこの日は、運転は北近畿さんですが、BNR32さんの車で出撃してるので、朝の光は鉄道、
夕方の光は風景の撮影になりました^^

この3人で撮影に出かけると、集中豪雨や台風など、必ずと言っていいほど、
自然の猛威に見舞われ、この日も例外なく、豪雪に・・・



544.jpg



早朝、福井県今庄に到着。

北近畿さんは、日本海という特急列車を撮影したいらしく、この豪雪の中、三脚立てて2時間も持つと言う。

眠たそうなBNR32さん、「俺、車で寝とくから電車が来る10分前に電話で起こして。」と、やる気ゼロ。

私、豪雪のいい写真が撮れるかもと、北近畿さんについて行く。

撮影スポットまで、深い雪の中を歩いて到着。
まだ誰も来てないが、三脚がポツンと置いてある。

誰か、三脚を忘れてると言ったら、「ちゃうちゃう、先に来た人が場所取りしてるねん。」と、北近畿さん。

二人、三脚立て、カメラにレインカバーをセットして待っていると、奇跡的に晴れてきた。
その間、普通列車や、特急列車が通る姿を撮影。



545.jpg



今いる場所は、有名な撮影スポットらしく、ぞくぞくと撮り鉄の人達がやって来る。
なんとその中に、北近畿さんと知り合いで、私の身内がお世話になってる、Nachtzugさんの姿が!!
初めてお会いするNachtzugさんは、味があって好印象な人物。

北近畿さんとNachtzugさんが列車について、何分遅れとか、カマがどうとか、いろいろ鉄道について
話ししてるが、初めて聞く言葉ばかりで、さっぱり理解できず、外国語を聞いてるようだ。

そうこうしてるうちに、北近畿さんに、10分後に日本海が来ると言われたので、
車中で爆睡してるであろうBNR32さんの携帯に連絡するも、本当に爆睡してるようで電話に出ない・・・


 
546.jpg



特急列車、日本海を撮影した後は、Nachtzugさんとお別れして、いよいよ、雪の越前海岸へ!!



547.jpg



すばらしい景色の数々、山育ちの私達は、こんな場所に永住したいなと、3人めずらしく意見が合う。

北近畿さんは、車で待機。
私と、BNR32さんとで、雪積もる海岸や漁港を、じっくり撮影していると、車中から、
「おっさんら、はよ撮影終われよ、2時に通過する列車に間にあわんやろ!」と北近畿さんが怒ってる。

「わかった、わかった。」と二人急いで撤収。。。

じつは、この北近畿さん、areseさんと肩を並べる超ドSな人物。

以前、二人でロケに行ったとき、「電車で帰れ。」と、山ん中の駅で、車から降ろされ、
置いて帰られたことがあります。

そんな以前の記憶が頭をよぎったので、超急いで撤収。。。

次は、雷鳥という特急列車を撮影するらしい。

目的の撮影スポットは、車が入れない場所なので、少し離れた場所に車を止めた。
雷鳥が通過するまで少し時間があったので、私とBNR32さんは、車内で休憩することにしたが、
北近畿さんは、さっそく車から機材を降ろして、歩いて撮影地に向かう。
昼からは、快晴で暖かくなってきたので、防寒着を車に残して行った。

BNR32さんが、「いそろくちゃん、電車撮ってもしゃないから、田園の雪景色撮ろかと。」と言って、
その場から車で移動して、二人、雪景色の撮影をしばし楽しんだ。

そうこうしてるうちに、いきなり辺りが薄暗くなってきて、前が見えぬほどの猛吹雪に、
こりゃ限界と車へ引き返した。

体に積もった雪をぬぐい、車内は極楽と言って、休憩する。

しばらくして、携帯の着信音が鳴ってるのに気づいた。

発信主は、北近畿さんだ。

二人顔を見合わせて、「あっ、北近畿さんのこと忘れとった!!」と車内で叫ぶ。

急いで電話に出ると、「おっさんらどこに隠れとるねん、はやく迎えに来てくれな、凍え死ぬやろ!!」と、
北近畿さんの必死の訴え。

携帯電話の着信履歴見たら、10件の北近畿さんの不在着信。

「そういやあの子、防寒着、車に置いて行ったわ。冗談ぬきで寒いんとちゃう。」とBNR32さん。

急いで、元の場所に戻ると、猛吹雪の微かな視界に中に、真っ白いピグモンかと思うほどに、
ドカ雪をかぶってぽつんと立ってる北近畿さんの姿が。

車に乗り込むやいなや、「おっさんら、わざと隠れとったやろと!」と、マツ毛を凍らせ、
白い吐息を吐きながら、ぶるぶる震えて怒る、ピグモン。 いやいや、北近畿さん。

「いや~、北陸の天気は、変わりやすいなー。」と、話をそらす私達。。。

なんじゃかんじゃと、北近畿さんをなだめている間に、天気は、またすぐ、快晴に。



548.jpg



びちゃぬれの北近畿さん、無事に雷鳥の撮影を終えて、夕暮れの越前海岸に戻りました。



551.jpg



北近畿さんは、車で待機して、私、BNR32さんとで撮影に没頭。

日が沈み、こりゃ寒いと車に戻ると、BNR32さんがまだ戻ってない。
今日は、珍しくBNR32さん粘ってるねと思って待つこと30分。
あまりの遅さに、「高波にさらわれて、寒中水泳してるんちゃう。」と、笑う北近畿さん。

確かに波は高かったし、堤防の端の方まで行ってたなと思い、私、心配になって、
駆け足で海岸に戻る。



549.jpg



BNR32さんの姿がどこにもないことはなく、ちゃんと堤防に三脚立てて、
マジックアワーを狙うBNR32の姿が見えて一安心。


550.jpg



今回も、すべらんなぁ~の珍道中でございました・・・

BNR32さん、北近畿三田鉄道さん、長時間の運転お疲れ様でした^^

areseさんの、のび太キャラと違い、豪雪で真っ白な高速道路を運転する、
元走り屋のBNR32さんの姿は勇ましく、イニシャルDの藤原拓海キャラでしたよ!!



nice!(18)  コメント(10) 

サイボーグ戦士

540.jpg










541.jpg










542.jpg






この日、毎年正月の恒例行事、琵琶湖一周撮影行のため、BNR32さん・Nちゃん・Tちゃんとで出撃しました。

深夜に出発して、湖西で朝日を撮影し、湖北で夕日を撮影するという超ハードな武者修行。

ほぼ、24時間の車の運転は、疲れ知らずなサイボーグと呼ばれるNちゃん。

このNちゃん、たくさんのおもしろエピソードの持ち主。


エピソードワン

2年前、Nちゃんから写真を始めたいが、どんなカメラを買えばいいか相談があった。

ちょうどareseさんが、ソニーα300からα700に買い替えようとしてる時期だったので、
Nちゃんにareseさんのα300を買うようすすめた。

areseさん、α300を渡すとき、何も知らないNちゃんに、
「Nちゃん、コンパクトフラッシュ付いてないから、カメラ屋で買っておいでよ。
コンパクトフラッシュは、α300用のでないと写らないよ。」と、うそばっかりのドSぶり。

Nちゃんは、次の日、さっそくカメラ屋でコンパクトフラッシュを買いに行きました。
騙されたとも知らず、ばか素直な、Nちゃんは、店員さんに、α300を見せて、
「すみません、このカメラに合うコンパクトフラッシュをくださいな。」と言うと、
店員さん、もっけな顔して、
「おっ、お客さま、こちらのカメラは、ほとんどのコンパクトフラッシュが、お使いになれますけど・・・」と言われ、
コンパクトフラッシュ売り場に案内される。

Nちゃん、
「あっ、そうなんですか、すみませんでした、後は自分で選びます。」と、
コンパクトフラッシュを買って帰りました。



それから数日が過ぎて、皆で撮影に出かけたとき、Nちゃんがカメラの前で何かもがいてる。

そのうち、「いそろくちゃん、買ってきたコンパクトフラッシュ、5枚しか撮れない・・・」と、Nちゃん。
私、「そんなことないやろ、カメラの設定がおかしいんとちゃう。」と、カメラを調べると、普通画質で5枚しか撮れない。

私、「どんなコンパクトフラッシュ買ってきた。」と、問うと、
Nちゃん、「一番容量が大きくて、安いコンパクトフラッシュ。」

私、「そしたら、このコンパクトフラッシュ、不良品やから交換してもらったら。」と言いながら、
コンパクトフラッシュを取り出すと、我が目を疑った。

コンパクトフラッシュには、はっきり”125MB”と書いてある。。。

皆一同に大笑い^^

私、あきれて、
「Nちゃん、なんで125MBのコンパクトフラッシュなんか買ったん。今時、こんなコンパクトフラッシュ買うアホおらんで。」
Nちゃん、
「だって、125・32・16・8・4とか書いてあって、125が一番大きいやん。」と逆ギレぎみ。

私、「32・16・8・4って書いてあるのは、ギガバイトで、125と書いてあるのはメガバイトで、単位が違う。」と、
説明すると、赤い顔して、はにかむNちゃん。。。



この時の、Nちゃんは、車で3時間かけて着いた場所で、たった5枚しか撮影できませんでした・・・



nice!(16)  コメント(12) 

今年も、無邪気に笑いましょうよ。。。

535.jpg



大晦日の深夜、初日の出を撮影するため、areseさんの家に皆集合。

今年は、どこで初日の出を撮影するか議論になりました。

areseさん 
「もちろん、二束山で登山して撮影や。
苦労して自分の足で登ってこそ初日の出を見る価値があるんちゃうん。
俺、3ヶ月前から毎晩7キロ歩いて鍛えたから。」

BNR32さん
「もちろん、車で山頂まで行ける山がええ。
昨年みたいに1時間かけて登るのは、まっぴらごめんや。
今日の大雪の中を登山したら、確実に凍死するで・・・」

喫茶去さん、私
「どっちでもええで、あんたらのいくとこについて行く~。」
と言いながら、内心は、楽な方が・・・

結局、BNR32さんの車をareseさんが運転して、大野山へ。

一般道から、峠道に入ると、路面も真っ白の銀世界。
除雪されておらず、ガードレールの無い狭い雪道を、おそるおそる運転するareseさん。
普段は、ビックマウスのジャイアンキャラですが、「わっ、ちょっと滑った~、これABS付いてるの?
ひーこわい~、こわい~。」と、何度もつぶやき、このときだけは、のび太キャラに。。。

リヤシートでは、そんなの関係ねーと赤い顔して、爆睡するBNR32さん・・・

途中で、山からの湧き水が、何本も氷柱になってる場所を発見。
車のヘッドライトで照らしながらの撮影に入りました。

あまりの寒さに、areseさんと、BNR32さんは、機材を片付けて、そそくさと車の中へ。

窓からareseさんが、「遅いから、ほっといて行くぞ。」と、いつものドSぶり。

喫茶去さんと私、しばらく撮影して、ぼちぼち機材を片づけようと車の方を振り向くと、車が動きだした・・・

「またまた、冗談して。」
すぐ止まってくれるやろと眺めていると、まったく止まる気配がない。

残された、私達の辺りは、だんだん暗くなってきて、このままでは、
真っ暗闇の中に取り残されると思うと、すごい恐怖感がこみ上げてきて、気が付けば、
二人、重い機材を抱え、車のテールランプの微かな光を追って「おーい止ってよ~。」と、全力疾走。。。



536.jpg



500m過ぎた付近で、ようやく止まってくれた。

「もー、どんたけ走らすねん。こんな全力疾走したの中学生以来や。」と、胃の中から何かこみ上げてくる感じで、
ぜーぜー言いながら、二人暖かい車内に。

しばらくすると、喫茶去さんが、「もーあかん、足が冷たくて、ちぎりれそうや。」と叫んだ。
私の靴は、登山用の防水の効いた靴でしたが、喫茶去さんが履いてたのは普通の運動靴。
雪道の全力疾走で、喫茶去さんの靴の中は、べちゃべちゃ・・・


山頂手前の駐車場に着くと、うっすらと明るくなり始めていた。
そこから見下ろす景色は絶景で、連なる山々が雪化粧し、ここは中央アルプスかと、
勘違いしそうなほど美しかった。

私は、そのとき確信しました、頂上にある展望台で太陽を直接とるより、
頂上から少し下にある、この展望台で、初日の出は撮れないけど、妖艶な光に連山が照らされる瞬間を待つと。
また、雲が多いけど、隙間から必ず光が差す瞬間があると。

それから待つこと30分、頂上の展望台では、初日の出に若い連中が、馬鹿騒ぎしてる。
こっちは、おっさん4人、三脚据えて、じっと光が差すのを極寒の中を待つ。

しばらくすると、喫茶子さんが、何も言わず、そーと三脚持って、そこの展望台の東側に移動しはじめた。

よく見ると、東側に妖艶な光芒が差し、山々をピンク色に染めてるじゃないですか!!

「わっ、喫茶子さん、一人で抜け駆けしてる!」

BNR32さん、areseさん、私、我先にと、急いで三脚抱えて喫茶去さんを追いかける。。。



537.jpg



大自然の美に、心奪われ、レンズとっかえひきかえ、夢中で撮影。

そうしてるとareseさんが叫んだ。
「西側も光が差し始めた!!」

西側の方が綺麗と、おっさん4人、一斉に三脚抱えて押し合いながら、猛ダッシュ。



538.jpg



それから何度も東側、西側へ右往左往が続いた・・・



撮影前にウイスキーをロックで飲み干していたBNR32さんは、帰り道に寄った朝マックで、白い顔して放心状態に。。。



今年も新年から仲間達とのドタバタ劇、しかしこの日、新たな気持ちで新年を迎えるのにふさわしい、
心に残る情景でした。



まだまだ写真道の途中ですが、写真やっててよかったことは、自分に自信が持てたことと、
写真がきっかけで、沢山のすばらしい仲間達に出会えたことです。


今年もお世話をよろしくお願いします^^


★喫茶去さんの奥様、おにぎりとコーヒー、ありがとうございました^^



nice!(17)  コメント(12) 

崖っぷちの覚悟

誰でも、幼い頃からの夢や、大人になってからの夢を、大切に持ってる。
それをどんな状況に置かれてても、必ず叶えると信じて進んでいく人間、
今の仕事がとか、家族があるからと、自分自身に言い訳をつくって、あきらめてる人間。

私の親友、インディーレーサー武藤英紀氏の専属フォトグラファ、近江 勤氏は、間違いなく前者の人間である。

この日、彼は、40歳を過ぎても、岡山チャレンジカップレース・FJ1600に参戦するという夢のため、
ガレージKRSさんにお世話になり、FJ1600のテスト走行のため、岡山国際サーキットに。



526.jpg








527.jpg








528.jpg








529.jpg








530.jpg








531.jpg








532.jpg








533.jpg








534.jpg



”all or nothing” は、彼がよく口にする言葉です。


すべてを得るか、すべてを失うか


彼の夢に対する熱い情熱は、いつも私の情熱の源になっております。

来年か再来年、彼が表彰台に立つ勇姿を、激写したいものです。

お互い世界の舞台をめざして!!


★皆さま、今年1年、わたしの愚かなブログを、ご高覧いただきありがとうございました^^






nice!(23)  コメント(21) 

最近のコンデジ

515.jpg








516.jpg








519.jpg



この日、YRCAのメンバーで八尾市に出かけました。

areseさんに、借りたRICOH GX200を持っていきました。

最近のコンデジは、凄いですね。。。

使ってておもしろかったので、欲しくなっちゃいました。

あー、また物欲が・・・



525.jpg


タグ:RICOH GX200
nice!(17)  コメント(8) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。